家庭でできる省エネ対策
家庭での省エネが必要!!
福島原発事故による電力不足以来、事業所も家庭も省エネが定着していますが、エネルギー白書によれば、2017年度の日本全体のエネルギー消費のうちで家庭部門(自家用自動車等を除く)が占める割合は14.9%、90年度比20%と増加しています。家庭でのもう一歩の省エネが必要です。
効果的な省エネ
各家庭は、家族の人数・生活習慣と居住地域の気候等により、使用する機器(エアコンか石油ストーブなど)とそのエネルギー源(電気か灯油かガス)、使用実態(季節、時間・頻度)が異なります。効果的な省エネは、家庭で使っている機器と使用実態、機器の省エネ効果を踏まえて、「カット」「シフト」「チェンジ」の3つを組み合わせた取り組みが重要です。ただし、消費エネルギーが大きくても使用時間や頻度が少ないものは効果が薄く、その逆は効果が高いです。
家庭でできる冬の楽しい省エネライフ
1.「断熱」から始めよう、冬の省エネ!
省エネは冬が本番。ポイントは、暖めた熱を逃がさない「断熱」、「低めの暖房温度設定と地域にあった暖房機器の使用」、お湯の使用量削減の「給湯対策」、「家電の節電」です。
まずは部屋の「断熱」から始めましょう。その中でも熱の半分以上(58%)が「窓」から逃げるため、床まで届く長い厚手のカーテンへの切り替えや窓ガラス用断熱シートを貼るなど、窓から熱を逃がさない「窓の断熱」。次に「床に断熱シートを敷く」「隙間テープですき間風を防ぐ」などの対策で断熱効果を高めましょう。
暖房時の室温を20℃に設定し、必要なときだけつける。寒冷地以外はストーブやファンヒーターでなくエアコンを使用する。給湯は、節水型シャワーヘッド等に交換し湯の使用量の削減と、太陽熱利用システムの導入による再生エネルギーへの切り換え。
2.家電の節電ポイント
家電製品の節電のポイントは、消費電力でなく「消費電力量」の大きい家電を中心に取り組むことと、消費電力の大きい製品を同時に使用しないこと。冬の消費電力量の大きい家電は、主な暖房機器がエアコンかガス・石油ストーブかによって異なりますが、共通しているのは照明、冷蔵庫、テレビ、電気カーペットだ。また、家電の待機時消費電力量は家庭の全消費電力の5.1%を占めていることも忘れずに。
究極の冬の省エネ、ウォームシェアで家族団らん
この冬、是非、実践して欲しいのが「ウォームシェア」での「家族団らん」。
家族みんなが「ウォームビズ」で自分の部屋から出て、リビングや居間に集まり一緒に過ごす「ウォームシェア」での「家族団らん」、これこそ一番楽しい家庭での省エネライフではないでしょうか?
さらに、家族や友人との鍋パーティー(ウォームシェア・ホームパーティー)を持ち回りで開くなど、皆さんのアイデアを加えた「ウォームシェア・プラス・ワン」に挑戦しよう。人も発熱機だ。人が多く集まれば集まるほど暖かくなることを忘れずに。
節電効果の高い最新機種に買い替えも
特にテレビやエアコン、冷蔵庫や洗濯機などは年々、省エネ、節電効果の高くなった機種が発売されています。たとえば、エアコンは10年前の機種と最新の機種では約4%も省エネ効果が上がっています。さらに白熱球をLEDランプに変えただけでも、約85%省エネ、約2,484円(/年)の節約にもなります。また、冷蔵庫では省エネラベルを確認しましょう。
★次の環境省のサイト「しんきゅうさん」を参考にして、賢い買い替えにトライ!
しんきゅうさん
自動車運転でもぜひ省エネ対策を!
自動車の運転中にも、毎日無理なくできる省エネ行動をしましょう。それにはふんわりアクセルeスタート(最初の5秒でおよそ20㎞/h)、加減速の少ない運転、早めのアクセルオフ、そしてアイドリングストップ。安全、省エネ、お財布にも優しい運転を心がけましょう。
★次の資源エネルギー庁の「家庭の省エネ百科」を参考にして、省エネ運転にもトライ!
家庭の省エネ百科